原田マハ
今年読んで良かった小説家。四年ほど前にこの作品は読み、
偉そうにブクログではこう感想を書いていた。
よく練られた読み応えある本だった。
スピーチライターの話で、筆者自身に言葉遣いに自信がないと書けない本だったと思う。良い言葉満載だった。ただ物語の内容は若干夢物語が強すぎるなとも。
個人的にあまりピンと来なかったのか、これ以来原田マハと遠ざかるのですが、今夏にこのモネの表紙に惹かれて買う。直島の地中美術館にある睡蓮を見てからモネに傾倒しています、ちなみに。
さてこれは、マティス、ドガ、セザンヌ、モネが主となる短編四篇で、フィクションでありつつ史実が織り交ぜられていて、これぞアートの小説。小説に出てくる絵を携帯で確認しつつ読み進める感覚があまりに良くって、続けて以下3冊。
いずれもニューヨークのMOMAが舞台。上1つは短編、下2つは長編。どれも良かったけどアンリルソーを題材とした楽園のカンヴァスが好みだった。ちなみに印象派はね、などと語る知識がありませんが、向こう10年で人と楽しくアートな会話できるくらいの知識を持とうという目標はあります。
では後輩に読めと昨日託された2冊を今からスタバで読もうと思います。積読が順調にますます積み上がる。