自分にfitする街

が、いくつかある。まず京都。京都駅に着いてあの複雑な格子の天井を見る時、鴨川に架かった橋を歩く時、毎度行く定食屋の御膳を見た時、ドーナツを探しに裏路地に入った時、イヤホンでくるりを聴きながら京都タワーを見上げる時、どの瞬間にも体が幸福といっている。なんだかスピリチュアルな表現。(いつか適切な言葉でこの感情を表現したい)ともあれ、好きというより私にfitするという感覚が病みつきなんだと思う。

例えば、最近のおしゃタウンの清澄白河とか蔵前は合わなかった。好きな雰囲気の珈琲屋は沢山あるのに。その一方谷根千エリアは、不忍通りが京都の千本通りを、谷中小学校近くが京都にあるひつじのドーナツに行きがてら通りかかった御所南小学校(今調べた)を思い出させるもんで、すっかり好きになってしまった。こちらは谷中小学校付近の写真。f:id:micchy76:20180506170402j:image

と、長くなりましたが、2年前の夏休みにそんな街をまた見つけたんです。それが長野の松本。新緑のゴールデンウィークに今回再訪しました。草間彌生に私はどうも惹かれるのですが、そんな彼女の出身地は松本。それは偶然知った。f:id:micchy76:20180507202620j:imageこの南瓜になぜこんなに惹かれるんだろう。f:id:micchy76:20180507202735j:image

松本市美術館の後は足を怪我してしまった旦那をホテルに一人残し、出来立てホヤホヤの信毎メディアガーデンへ。f:id:micchy76:20180507203230j:image信濃毎日新聞のビルなのでカフェに新聞が刺さっているのが面白い。そして入っている珈琲店は丸山珈琲。f:id:micchy76:20180507203313j:image憎い、憎いぜ。東京にもあるけど丸山珈琲のお膝元でステファン氏の珈琲を買う。(深煎りが好みです)f:id:micchy76:20180507203343j:image丸山珈琲といえば軽井沢ですがこの後行きました。軽井沢にもある熱い想いは長くなるのでまた今度。(ツルヤに沢村…)

翌朝も一人ホテル近くのカフェへ。f:id:micchy76:20180508091443j:imageこのカフェオレが過去飲んだ中でベストスリーに入る美味しさだった。f:id:micchy76:20180508091536j:imageうすはりまではいかないけどこの薄さが美味しさの決め手ではと思い、カフェのお兄さんにコップのメーカーを聞いて早速Amazonで購入。f:id:micchy76:20180508091709j:image一個1,400円と悪くない値段設定。早速ステファン氏の粉を使ってカフェオレを家で作ってみたけど、コーヒーの粉をケチり薄めのカフェオレ。頂けない。化粧水同様ケチってはダメなんだなと。

そう、良き街は自宅に帰ってからも楽しませてくれる。この世にはまだまだ自分にfitする街が沢山あると思うと旅行が楽しみになります。

ここで村上春樹から一句。

旅っていいものです。疲れることも、がっかりすることもあるけれど、そこには必ず何かがあります。さあ、あなたも腰を上げてどこかに出かけて下さい。